10月11日、午前10時30分ごろ。
関越自動車道の上り、嵐山付近を白のハリアーで走っていた。
休日の高速道路らしく、交通量はそれなりにあった。
私は流れに合わせて走っていただけで、無理な車線変更もしていない。
むしろ追い越し車線を走る車やバイクが少し速めだったので、いつも以上に周囲を見ながら運転していた。
その時だった。
右側から、ありえない角度でバイクが飛び込んできた。
「え?」
声を出す間もなかった。
追い越し車線のさらに右側、普通なら車両が走る場所ではないところから、黒っぽいバイクが無理やり抜けようとしてきた。
次の瞬間、車体に鈍い衝撃が走った。
ガンッ。
ハンドルを握る手に力が入った。
車が一瞬、左へ持っていかれそうになる。
反射的にブレーキを踏みすぎないようにしながら、なんとか姿勢を保った。
サイドミラーを見ると、そのバイクはガードレールに接触していた。
火花のようなものが見えた気がした。
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