「え? これ、私が悪いの?」
昨日の待ち合わせの翌朝。
スマホを開いた私は、届いていた長文メッセージを見て固まった。
待ち合わせは19時。
私は18時50分に到着した。
遅刻していない。
むしろ10分前だ。
ところが相手は18時30分には着いていたらしい。
そして翌日、こんなメッセージが送られてきた。
「俺が先に着いて待ってたじゃん?」
「19時待ち合わせだったけど、俺18時半には着いてたんだよね」
「さきちゃん来たの18時50分だったじゃん?」
ここまでは事実だった。
問題はその次。
「でも会った時、『お待たせしました』って言わなかったよね?」
私は一瞬、意味が分からなかった。
19時の約束。
私は18時50分到着。
相手が勝手に30分早く来ただけ。
なのに、
「自分を待たせたのだから謝るべきだった」
という理屈らしい。
さらに、
「細かいと思うかもしれないけど、こういう気遣いって後から直すものでもないと思うから」
「次会うならそこは少し意識してほしいかな」
と続いていた。
私は何度も画面を読み返した。
確かに、先に着いて待ってくれていたことには、
「早く来てくれてありがとう」
と言ってもよかったかもしれない。
でも、
約束の10分前に到着した私が、
「30分前に来たあなたを20分待たせてごめんなさい」
と謝るのは、何か違う気がした。
最初は、
「私の気遣いが足りなかったのかな」
と少し悩んだ。
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