バス会社に送られた苦情の内容を見たとき、私は思わず目を疑った。
そこには、バスの運転手が松屋で牛丼を食べていたことについて、長々と不満が書かれていた。
最初は何か重大な運行トラブルでもあったのかと思った。
しかし、読み進めるうちに、どうも様子が違うことに気づいた。
苦情を書いた人は、ある日バスに乗ったあと、帰りも同じ路線で帰ろうとしたらしい。
ところが、次の便の運転手が近くの松屋で牛丼を食べている姿を見かけた。
そこで、次のバスが何時に出発するのか尋ねたところ、30分後だと案内されたという。
「急いでいたので、もっと早くできないのかと聞いた」
苦情にはそう書かれていた。
しかし、運転手は別のバスを案内した。
本人はどうしても目的の路線に乗りたかったらしく、早く出発するよう求めたものの、断られたという。
ここまで読んだ私は、少し首をかしげた。
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