今日、僕は役所へ行ってきた。
妻と離婚するためだ。
窓口に向かう途中、何度も足が止まりそうになった。
手にしていたのは、必要事項を記入した離婚届。
そして、僕たちが一緒に写った小さな写真だった。
そこには、笑顔の彼女がいた。
僕の隣で、いつものように楽しそうに笑っている。
写真を見ていると、あの頃の声まで聞こえてくるようだった。
それなのに今、彼女は僕たちが夫婦だったことを思い出せない。
少し前まで、僕は彼女と当たり前の毎日を過ごしていた。
朝になれば「おはよう」と声をかけ、仕事に出かける前には「行ってきます」と言う。
帰宅すれば「おかえり」と迎えてくれる人がいる。
そんな日々が、ずっと続くと思っていた。
しかし、ある時期から彼女の様子が変わり始めた。
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