翌朝、自宅の外壁に貼られた1枚の紙を見つけたとき、私は一瞬、何が起きたのか分からなかった。
白い紙が、緑色の養生テープで4隅を固定されていた。
近づいて読んでみると、そこには我が家の照明に対する苦情が書かれていた。
「こちらの照明機器。何を意味して足元に照明を置いてるか分かりませんが、歩行者にとって下からの明かりは眩しいだけで、不快です」
さらに、降雪期にはまぶしすぎて歩行の妨げになるとも書かれていた。
最後には「近隣の住民より」とだけ記されていた。
差出人の名前も連絡先もない。
私はしばらく、その紙を見つめていた。
確かに我が家には、敷地内を照らすガーデンライトを設置している。
家は比較的大きな通りに面していて、一般的な住宅街よりも車や人の往来が多い。
日中はそれほど気にならないが、夜になると周囲はかなり暗くなる。
玄関前や敷地の境界付近が見えにくくなるため、防犯目的で照明を設置していた。
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