「これ、5は何個あると思う?」
妻がスマホの画面を見せてきた。
そこには、巨大な数字の「5」と、その形に沿って並べられた小さな「5」が描かれていた。
上には「大人の9割が間違える問題」と書かれている。
「こんなの簡単だろ。数えればいいだけじゃないか」
私は自信満々に答えた。
ところが、10秒後。
「えっ、待って……今、何個まで数えた?」
最初は余裕だったはずなのに、途中から自分でも分からなくなった。
上の段を数え、左側を数え、カーブに沿って数える。
「1、2、3……あれ? さっきのは数えたっけ?」
妻は横で笑いをこらえていた。
「あなた、さっき簡単って言ったよね?」
「いや、これは配置が紛らわしいんだよ!」
私は負けず嫌いだった。
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