「ママ、僕の答え、6個で合ってるよね? なのに、どうしてバツなの?」
小学2年生の息子が、悔しそうに答案用紙を机の上に置いた。
そこには、大きな赤いバツと「よく問題を読もう!」という先生のコメント。
問題文を読んだ私は、思わず首をかしげた。
「箱の中に赤いボールが5個、青いボールが3個入っています。箱からボールを2個取り出しました。
残っているボールは何個ですか?」
息子の計算式は、こうだった。
「5+3-2=6」
答えは「6個」。
……どこが間違っているの?
私は何度も問題文を読み返した。
赤いボールが5個。
青いボールが3個。
合わせて8個。
そこから2個取り出す。
残りは6個。
計算も合っているし、問題の条件にも合っている。
「これ、正解じゃない?」
私がそう言うと、息子は少しだけ顔を上げた。
「やっぱり? 僕、何回も計算したんだよ。
でも先生に『よく問題を読もう』って言われたんだ……」
息子は算数が苦手なわけではない。
むしろ、間違えた問題は家でも何度も解き直す、真面目な子だった。
それだけに、自分では正しいと思っている答えに赤いバツをつけられたことが、よほど悔しかったらしい。
私は答案用紙の写真を撮り、翌日、学校で先生に確認することにした。
翌日の放課後。
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