「この図形のまわりの長さ、何cmだと思いますか?」
娘が算数のプリントを持って帰ってきた。
図形は、長方形をいくつも組み合わせたような、複雑なでこぼこの形をしている。
書かれている長さは、
下の横が9cm。
中央の横が5cm。
上の横に近い部分が2cm。
左側の縦が6cm。
上の縦が2cm。
中央の縦も2cm。
娘は図形を見た瞬間、ため息をついた。
「全部の辺の長さが書いてないよ」
たしかに、図形の周りには細かい辺がいくつもある。
右側の縦の長さも書かれていない。
上の横の長さも分からない。
内側に入り込んだ部分の横幅も不明だ。
「これ、どうやって計算するの?」
娘は分かっている長さだけを足し始めた。
9+5+2+6+2+2。
答えは26。
「だから26cmかな?」
しかし、私はすぐに首を横に振った。
「それは図形の周りを一周した長さじゃないよ」
娘は、さらに分からなくなった。
見えている辺だけを足しても、足りない。
では、書かれていない辺を全部求める必要があるのか。
娘は定規を取り出して、紙の上で長さを測ろうとした。
すると、兄が横からプリントをのぞき込んだ。
「測っちゃダメ。これは図形の問題じゃなくて、見方の問題だよ」
兄は図形の右側に、薄く補助線を引いた。
「右に進む長さと、左に進む長さは、最後には必ず同じになる」
次に、縦方向にも線を引いた。
「上に進んだ長さと、下に進んだ長さも同じ」
娘は、まだ不思議そうな顔をしていた。
兄は、分かっている6cmの縦線と、2cmの縦線を指差した。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください