ホテルに到着した瞬間、旅の疲れが一気に怒りに変わった。
予約していたはずの平置き駐車枠に、見知らぬ車が堂々と停まっていたからだ。
フロントで確認してもらうと、その車は宿泊者の登録にもなく、駐車許可も取っていない。
つまり、完全な無断駐車だった。
そのホテルには、機械式駐車場と平置き駐車場があった。
普通の車なら機械式に入れられる。
でも車高やサイズの関係で入らない車は、平置き3台分を2台で使う形になっている。
私はその枠を事前に予約していた。
到着時間も伝えていた。
それなのに、いざ着いたら自分の車を停める場所がない。
スタッフも明らかに困っていた。
「こちらでも確認しているのですが、持ち主が分からなくて……」
そう言いながら、何度も館内放送をかけていた。
しかし、誰も現れない。
仕方なく私の車は、機械式駐車場の出入りスペース横に、かなり無理な形で停めることになった。
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