最初に発疹へ気づいたとき、夫は「背中ニキビ」だと思っていた。
痛みはほとんどなく、少しかゆいだけだったからだ。
しかし写真で確認すると、赤いぶつぶつは肩甲骨の周囲から腰近くまで広がり、いくつかは先端が白く盛り上がっていた。
皮膚科医から説明されたのは、こうした見た目だけでは原因を1つに絞れないということだった。
ニキビでも丘疹や膿疱は生じる。毛穴に細菌や真菌が関係する毛包炎でも、よく似た発疹が現れる。薬剤、汗、摩擦などが影響する場合もあるため、写真だけで病名を断定することはできない。
夫の場合は範囲が広く、短期間で増えていたため、医師は膿疱の内容物を採取して培養検査へ回した。
結果として確認されたのは、緑膿菌だった。
医師は「温浴毛包炎の所見と経過に合います」と説明した。
温浴毛包炎は、消毒や水質管理が十分でない温水浴槽などに関連して起こることがある。緑膿菌が関係し、入浴後に体幹を中心として赤い丘疹や膿疱が広がる場合があるという。
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