「そんな火傷、絶対に病院へ行ったほうがいいって!」
仕事場で腕を見せた瞬間、同僚たちが一斉に声を上げた。
1週間ほど前にできた火傷は、少しずつ乾いてきていた。
腕には茶色いかさぶたができ、その周りは赤くなっている。
見た目だけでも、みんなが心配するのは無理もなかった。
「跡が残ったらどうするの?」
「今からでも病院に行きなよ!」
「女の子なんだから、きれいな肌のほうがいいでしょ?」
次々に心配の言葉をかけられた。
でも、私は笑いながら答えた。
「病院は行かへんよ。たぶん跡も残ると思うけど、それでええねん」
同僚たちは、まるで理解できないという顔をした。
「えっ、なんで? 消したくないの?」
私は自分の腕を見つめた。
確かに、普通なら火傷の跡なんて残したくないと思うのかもしれない。
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