「定期代、6か月で143,040円です」
会社に提出する通勤定期券を買った私は、券売機の画面を見て思わず固まった。
14万3,040円。
一瞬、桁を見間違えたのかと思った。
念のため、もう一度確認した。
購入金額は143,040円。
投入金額は150,000円。
お釣りは6,960円。
間違いない。
「いやいや、定期代だけで14万円って……」
思わず独り言が漏れた。
私は会社員として働いている。
毎日通勤するために定期券は必要だ。
しかも、今回購入したのは6か月分。
1日ごとに切符を買うより、定期券のほうが便利なのは分かっている。
それでも、14万円を一度に支払うのは簡単なことではなかった。
給料日前なら、なおさらだ。
私は領収書を発行し、定期券を受け取った。
そのまま会社へ向かい、経理担当者に精算をお願いした。
ところが、数日後。
経理から思いもよらない連絡が届いた。
「今回の定期代ですが、金額が高すぎるため、すぐには精算できません」
私は自分の耳を疑った。
「えっ? 会社に提出する通勤定期ですよ。領収書もあります」
「それは分かっています。ただ、6か月で14万円というのは、少し高すぎませんか?」
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