午後4時20分。
住宅街の細い道路を車で走っていた私は、思わずブレーキを踏んだ。
「またここか……」
目の前には、駐車スペースから大きく前にはみ出した白い軽自動車があった。
道路の左側に建つ住宅の前に停められている車だ。
後輪は敷地内に収まっているように見えたが、車体の前方は道路側へ大きく突き出している。
しかも、少し先の右側にも、同じように道路へはみ出しているように見える車があった。
「これ、普通に危なくない?」
助手席に座っていた夫も顔をしかめた。
「すれ違うとき、かなり狭いな」
私たちが住んでいるのは、戸建て住宅が並ぶ静かな地域だ。
大きな通りから少し入った場所で、普段は子どもや高齢者もよく歩いている。
道路は決して広くない。
普通車が2台すれ違うときには、互いに速度を落とす必要がある。
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