「また起きちゃった……」
午前10時37分。
ようやく眠った生後4ヶ月の娘が、突然泣き始めた。
原因は分かっている。
窓のすぐ外から聞こえてきた、大きな笑い声だった。
我が家のマンションでは、数週間前から外壁の改修工事が続いている。
建物全体に足場が組まれ、窓の外には作業員が行き来していた。
足場を歩く音。
工具を使う音。
壁を叩くような音。
最初は驚いたけれど、必要な工事なのだから仕方ないと思っていた。
問題は、それだけではなかった。
ベランダの塗装作業が始まってから、窓のすぐそばで作業員同士の話し声が聞こえるようになったのだ。
「昨日のあれ、面白かったよな!」
「いや、あれは本当に笑ったわ!」
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