午後2時16分、仕事中の私のスマホが鳴った。
画面に表示されたのは息子が通う中学校の電話番号だった。
「はい、もしもし」
電話に出ると、担任の先生が少し緊張した声で話し始めた。
「お母さま、息子さんが理科の授業中に額をけがされまして」
私は思わず椅子から立ち上がった。
「額ですか? 何があったんですか?」
「実験中に別の生徒と頭がぶつかり、出血してしまいました」
「本人は意識がありますか?」
「はい。受け答えはできています。今は保健室で手当てを受けています」
少しだけ安心したものの、胸のざわつきは消えなかった。
「出血は多かったんでしょうか?」
先生は少し間を置いた。
「額からかなり血が出たため、シャツにも付着しています」
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