「おい、お前、足の裏に何かついとるぞ」
祖父の家でくつろいでいたときだった。
突然そう言われ、私は自分の足を見た。
「えっ、何が?」
「黒いのがついとる。うんこでも踏んだか?」
私は思わず吹き出した。
「そんなわけないでしょ!」
祖父は真面目な顔で私の足を指さした。
「いや、本当に黒いものが見えるぞ」
私は座り直して足の裏を確認した。
すると、土踏まずの横あたりに黒っぽいシミがあった。
「ああ、これか……」
最初は何とも思わなかった。
実は、そのシミには以前から気づいていた。
ただ、小さなほくろのように見えたので、特に気にしていなかったのだ。
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