「450gありますよ。間違いありません」
食肉市場まつりで、店員さんはそう言い切った。
くまもと和牛のパックには、確かに「450g」の表示。
でも、持ち上げたとき妙に軽かった。
「これ、本当に450g入っていますか?」
念のため聞いた私に、店員さんはラベルを指さした。
後ろには行列ができていた。
私はそれ以上聞けず、代金を払った。
家では夫と娘が、夕飯の焼き肉を楽しみにしていた。
ところが、冷蔵庫に入れる前に量ると、表示は165g。
容器もラップも込みで、だ。
「……はかり、壊れた?」
いったん下ろし、ゼロを確認した。
別の食品でも確かめたが、おかしな数字は出ない。
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