夕食を終えて、家族でテレビを見ていたときのことだった。
小学5年生の娘が、スマホを見ながら突然声を上げた。
「お母さん、ちょっとクイズ出していい?」
「いいよ。何?」
「簡単そうで、意外と間違える問題なんだって」
私は笑った。
「そんなに難しいの?」
「ううん。曜日の問題!」
娘は画面に表示された文章を読み上げた。
「今日は月曜日です。
明日が火曜日です。明日のあさっては何曜日?」
私はすぐに答えた。
「木曜日!」
娘は目を丸くした。
「早っ!ちゃんと考えた?」
「だって、簡単じゃない?」
「じゃあ説明してみて」
私は指を折りながら数え始めた。
「今日が月曜日でしょ。明日が火曜日。その火曜日から数えて、あさってだから木曜日」
娘はうなずいた。
「なるほどね」
そのとき、ソファに座っていた夫が口を挟んだ。
「えっ、俺は水曜日だと思った」
私は夫を見た。
「何で?」
「だって、月曜日のあさっては水曜日じゃん」
「でも、『明日のあさって』って書いてあるよ」
夫は少し考え込んだ。
「明日のあさって……?」
娘が笑い始めた。
「お父さん、引っかかった!」
「いやいや、これは日本語がややこしいだろ」
夫はスマホを受け取り、問題文を読み直した。
「今日は月曜日。明日は火曜日。明日のあさって……」
しばらく黙ったあと、夫が言った。
「あ、木曜日か!」
「でしょ?」
私は笑った。
娘は得意そうに言った。
「これ、急いで読むと間違える人がいるんだって」
確かに、普通に考えれば難しい計算は必要ない。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください