給与明細に印字された「176,277」という数字を見たとき、私は思わずため息をついた。
大学を卒業してから18年。
同じ会社で働き続けてきた。
毎朝決まった時間に出勤し、与えられた仕事をこなし、周囲に迷惑をかけないよう気をつけてきた。
それなのに、銀行へ振り込まれる給与は17万円台だった。
総支給額は227,231円。
控除合計額は50,954円。
社会保険料や税金などが引かれ、残った金額が176,277円。
「これが俺の18年間か……」
そんな言葉が自然と口から出た。
もちろん、給料だけで人間の価値が決まるわけではない。
それくらいは分かっている。
それでも、日々の生活費を考えると気持ちは沈んだ。
家賃、光熱費、食費、通信費。
必要なものを支払うだけで、手元のお金は減っていく。
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