夕方6時過ぎ、仕事帰りの電車はかなり混雑していた。
私は運よく座席に座ることができたが、次の駅で大勢の乗客が乗り込んできた。
気づけば、目の前に4人の女性が並ぶように立っていた。
左端には、スマホを見ている若い女性。
その隣には、お腹の大きな妊婦さん。
さらに、黒いバッグを抱えた中年女性。
右端には、白髪で眼鏡をかけた高齢女性がいた。
私は何となく、その4人に目を向けた。
誰かに席を譲ったほうがいいのではないか。
そう思ったからだ。
しかし、少し迷った。
妊婦さんは片手でつり革を握り、もう片方の手をお腹に添えている。
高齢女性も立っている。
中年女性は疲れたような表情をしていた。
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