10月18日、12時30分から12時51分までの間、埼玉県深谷市にある薬局の駐車場で、私の車が当て逃げされた。
買い物を終えて車に戻ったとき、ドアの側面に白い傷が伸びているのを見つけた。
最初は汚れかと思った。
しかし、近づいて確認すると、傷は約1mも続いていた。
塗装が削れ、相手の車の色らしい跡まで残っている。
「これ、どう考えても気づかないはずがない……」
私はすぐに駐車場の管理者へ連絡し、深谷警察にも相談した。
その場で写真を撮り、傷の位置、長さ、発見時刻を記録した。
すると、近くのコンビニの防犯カメラに、駐車場から出ていく車が映っていることが分かった。
映像には、私の車の隣に停まっていた車が、出庫の際に大きく車体を寄せる様子が残っていた。
その直後、私の車に傷が付いている。
さらに、警察が周辺の店舗に確認すると、その車の運転手が当日12時40分ごろ、薬局で買い物をしていた記録も見つかった。
車種、来店時刻、出庫時刻。
点だった情報が、少しずつ線につながっていった。
それでも、運転手はそのまま立ち去っていた。
事故に気づかなかったのかもしれない。
しかし、約1mもの傷を残して何も確認せずに走り去るのは、あまりにも無責任ではないだろうか。
私は怒りに任せて相手を晒すことはせず、写真と映像を警察へ提出した。
そして、同じ時間帯に駐車場を利用していた人へ向けて、静かに呼びかけた。
「心当たりのある方は、深谷警察へ名乗り出てください」
翌日の午後、警察から連絡が入った。
「車種と販売履歴が一致しました。
所有者へ確認を進めています」
さらにその数時間後、相手側から警察を通じて連絡があった。
最初は、
「接触した記憶はない」
と話していたという。
しかし、防犯カメラの映像と車両の傷を照合すると、言い逃れはできなかった。
相手は最終的に、自分がぶつけた可能性を認め、警察へ出頭した。
修理費については保険会社を通して対応することになり、私の車は無事に修理へ出せることになった。
傷は消えても、逃げられたときの不信感は簡単には消えない。
駐車場で少しでも接触したなら、まず車を降りて確認する。
そして、相手の車を傷つけた可能性があるなら、必ず警察へ連絡する。
逃げれば終わりではない。
防犯カメラ、購入履歴、車種、時刻。
小さな証拠でも、すべてがつながれば、責任から逃れることはできないのだ。