テレビ台を処分するために切断した瞬間、私は思わず手を止めました。
「え、中……紙?」
数年前にニトリで買ったテレビ台でした。見た目は普通の家具で、天板もしっかりしているように見えました。テレビを置いても問題なく使えていたし、引き出しも棚も普通。だから捨てると決めるまで、中身のことなんて一度も気にしたことがありませんでした。
引っ越しを機に、古くなった家具をまとめて処分することになりました。自治体の粗大ごみに出すにもサイズが大きく、車にも積みにくい。そこで夫が「切って小さくしてから出そう」と言い、工具を持ってきました。
最初はただの片付け作業のつもりでした。
ところが、板に刃を入れた途端、木くずではなく、妙に軽い断面が見えました。よく見ると、中に入っていたのは、ハニカム状の紙のような素材でした。
「これ、木じゃないの?」
私は思わず声に出しました。
夫も手を止めて、断面をのぞき込みました。
「表面だけ板で、中は紙みたいな構造だね」
その瞬間、なんとも言えない気持ちになりました。別に壊れて困ったわけではありません。
買ったときも高級家具だと思っていたわけではないし、値段を考えれば仕方ない部分もあるのでしょう。
でも、外から見たときはしっかりした木製家具に見えていたので、中身を見たときの衝撃はかなり大きかったのです。
「これが普通なのかな?」
そう思って調べてみると、軽量家具では珍しくない構造のようでした。表面に化粧板を貼り、中に紙製の芯材を入れることで、軽く、安く、扱いやすくする。
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