朝の空気が一気に冷たくなった日、私は今シーズン初めて灯油の配達を頼みました。
まだ本格的な冬ではありません。けれど北海道の冬は、油断しているとあっという間にやってきます。ニュースでは、これから灯油の価格がさらに上がるかもしれないと言っていました。
「上がってから頼むより、今のうちに入れておこう」
そう思って、いつもの灯油屋さんに電話しました。
お願いしたのは、ホームタンク半分くらいと、ポリタンク1個分。正直、配達の金額が今いくらなのか、電話する時点でははっきり分かっていませんでした。
でも頼まないわけにはいきません。
うちには、おばあニャンがいます。もう高齢で、寒さにとても弱くなりました。人間なら厚着をしたり、布団に入ったりできます。でも小さな体の猫に、北海道の真冬の寒さを我慢させるわけにはいきません。
12月、1月、2月になると、ストーブはほぼつけっぱなしです。
夜中も消せません。
朝方の冷え込みは特に厳しく、部屋の温度が下がると、おばあニャンは丸くなって動かなくなります。その姿を見るたびに、灯油代がどうこう言っていられない気持ちになります。
でも現実は厳しいです。
真冬になると、月に2回灯油を入れることもあります。1回の配達だけでも大きな出費なのに、それが月2回。ここからさらに価格が上がったら、灯油代だけで家計がかなり圧迫されます。
灯油屋さんが来てくれたのは、午前中でした。
トラックの音がして、私は玄関へ出ました。担当の方はいつもの人で、寒い中でも穏やかに挨拶してくれました。
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