朝から、こんなに嫌な気分になるとは思わなかった。
用事を済ませて駐車場から車を出そうとしたときのことだった。
運転席に座り、エンジンをかけて前を見ると、白いミニバンが妙な位置に停まっていた。
「えっ、そこに停める?」
思わず独り言が出た。
その車は、私が車道に出るために通らなければならない場所のすぐ近くに停まっていた。
しかも、車の先端と店の壁との間がかなり狭い。
私の車が通れるかどうか、ギリギリの幅だった。
「いや、これ無理じゃない?」
一瞬、そう思った。
でも、いつまでもここにいるわけにはいかない。
後ろから別の車が来る可能性もある。
私は慎重にハンドルを握り直した。
まず、ゆっくり前進する。
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