元旦の朝4時半。
新聞配達を始めて半年の息子が、配達先の新聞受けに貼られた茶封筒を見つけた。
封筒には、たった一言。
「新聞やさんへ」
息子はすぐに中身を確認せず、配達所の所長に電話した。
「所長、新聞受けに封筒が貼ってあるんですけど、どうしたらいいですか?」
すると所長は、少し笑って答えた。
「お年玉かもしれないな。もらっていいよ」
それでも息子は迷った。
「でも、誰が入れたのか分からないし……」
「宛名が新聞屋さんなんだろ? ありがたく受け取っておきな」
そう言われ、息子は封筒をそっと手に取った。
帰宅したのは、まだ空が暗い午前6時前。
「お母さん、これ見て」
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