今朝、スマホが鳴った。
送り主は息子だった。普段なら「今日帰り遅い」とか「弁当ありがとう」とか、短い言葉だけ送ってくる子だ。だから何気なく開いた。
そこには、こんなLINEが届いていた。
「遅れたし、ママが欲しいヤツと違うけど、
18年分の誕生日と母の日のプレゼント!」
私は画面を見たまま、しばらく意味が分からなかった。
18年分?
誕生日?
母の日?
何かの冗談かと思っていると、続けてメッセージが来た。
「机の上の鍵!駐車場行って!」
慌てて机を見ると、そこには黒い車の鍵が置かれていた。見覚えのない鍵だった。心臓が変な音を立てた。
まさか。
そう思いながら、私はサンダルを引っかけて外へ出た。駐車場へ向かう途中、足がうまく前に出なかった。胸の中で、信じたい気持ちと、いやそんなはずないという気持ちが何度もぶつかった。
駐車場に着くと、そこに1台の車が停まっていた。
派手な車ではない。高級車でもない。
でも、きれいに磨かれていて、こちらを待っていたように静かにそこにあった。
鍵のボタンを押すと、車が小さく反応した。
その瞬間、涙が出た。
息子が、初給料でローンを組んで、車を買ってくれていた。
正直、私はすぐに喜べなかった。嬉しさより先に、心配が押し寄せてきたからだ。
「なんでこんな無理したの」
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