2026年5月23日、午後4時ごろのことだった。
買い物を終えて家に戻り、いつものように車を駐車場へ入れようとした瞬間、私はブレーキを踏んだ。
そこに、見覚えのない白い軽自動車が停まっていた。
最初は近所の人の来客かと思った。けれど、うちの敷地に無断で停めていい理由などない。しかも、いつから停めていたのかも分からない。車の周りに人影はなく、連絡先のメモもない。
私は深呼吸して、まず写真を撮った。車の位置、ナンバー、周囲の状況。感情的になって動かすより、記録を残す方が大事だと思ったからだ。
それから奈良署に連絡した。
しばらくして警察官が来てくれた。事情を説明すると、警察官も車両を確認し、持ち主に連絡を取る手続きをしてくれた。私はその間、自分の車を別の場所に停めるしかなかった。
人の敷地に勝手に車を置かれて、なぜこちらが困らなければならないのか。
そう思うと、腹が立って仕方なかった。
それから約1時間半後、ようやく車の持ち主だという男女が現れた。
謝罪の言葉が先に来ると思っていた。けれど、男性の口から出たのは、信じられない一言だった。
「空いてたから停めた」
私は一瞬、聞き間違いかと思った。
空いていたら停めていい。そんな理屈が通るなら、世の中の駐車場は全部早い者勝ちになってしまう。ここは月極でも公共スペースでもなく、人の敷地だ。
「ここ、うちの駐車場なんですけど」
そう伝えると、男性は少し不満そうな顔をした。まるでこちらが細かいことを言っているかのような態度だった。
さらに男性は、自分は奈良県の職員だと言い出した。
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