「え、サンダルだけで6,000円なんですか?」
呼び止められた瞬間、思わず聞き返した。
その日は近所までバイクで出かけるだけだった。距離も短いし、天気もいい。いつもの感覚でサンダルを履き、そのままエンジンをかけた。
スピードを出していたわけでもない。
信号無視をしたわけでもない。
スマホを触っていたわけでもない。
だから警察官に停止を求められた時も、最初は「何か確認かな」くらいにしか思っていなかった。
ところが、警察官の視線は私の足元へ。
「その履物です」
「……サンダル?」
理由を聞いても、最初は正直ピンとこなかった。
普通に運転できていたし、今まで何度も同じ格好で乗ったことがある。事故も起こしていない。
それでも、その場では反則の対象になると言われ、渡された納付書にはしっかり「6,000円」の数字。
紙を見た瞬間、急に現実味が出てきた。
しかも原チャなら5,000円と聞いて、余計に複雑な気分になった。
「同じサンダルなのに、排気量で金額まで変わるんか……」
その場では揉めなかった。
説明を聞き、納付書を受け取り、そのまま帰宅。
そして期限までに6,000円を納付した。
これで終わり。
……のはずだった。
ところが不思議なもので、その日はそれほど腹が立っていなかったのに、日が経つほどジワジワくる。
財布から6,000円が消えたことより、「ちょっとそこまで」の油断で反則切符を受けたことが悔しい。
机の上に置いた領収書を見るたび、
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