日曜日の夕方、小学6年生の娘が教科書を持ってリビングにやってきた。
「お母さん、ちょっと問題出していい?」
「いいよ。何の問題?」
「社会の問題。大人でも間違える人が多いんだって」
私は笑った。
「そんなに難しいの?」
「簡単な○×問題だよ」
娘が開いたページには『法律とくらし』と書かれていた。
そして、問題はこうだった。
『未成年はお酒を飲んではいけない。
○か×か?』
私は迷わなかった。
「○!」
娘は私の顔を見た。
「本当に?」
「当たり前じゃない。未成年の飲酒は禁止されてるでしょ?」
「じゃあ、未成年って何歳まで?」
「20歳未満……」
そこまで言って、私は少し考えた。
「いや、待って。今は18歳から成人だったよね?」
娘は嬉しそうにうなずいた。
「そう!」
私は教科書を見直した。
確かに2022年4月1日から、民法上の成年年齢は20歳から18歳に引き下げられている。
つまり、18歳と19歳はすでに成人なのだ。
しかし、お酒を飲める年齢は変わっていない。
現在も20歳未満の飲酒は禁止されている。
「じゃあ、18歳になったら成人だけど、お酒は飲めないってこと?」
「そうだよ」
「なるほど……」
私は少し驚いた。
法律が変わったことはニュースで知っていた。
それなのに、普段の生活では「未成年はお酒を飲んじゃダメ」という言い方を今でも何気なく使っていたからだ。
そのとき、仕事から帰ってきた夫がリビングに入ってきた。
「何してるの?」
娘が答えた。
「お父さんにもクイズ!」
「いいよ」
「未成年はお酒を飲んではいけない。
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