土曜日の朝8時過ぎ、妹の悲鳴で目が覚めた。
「お姉ちゃん!ちょっと来て!」
何事かと思って部屋へ行くと、妹がベッドの横に立っていた。
「これ見て……」
妹は短パンの裾を持ち上げた。
私は思わず息をのんだ。
両脚が赤い斑点で覆われていたのだ。
太ももから膝、ふくらはぎにかけて、大小さまざまな赤い発疹が広がっている。
「えっ、どうしたの?」
「分からない。起きたらこうなってた」
妹は昨日の夜、彼氏と都内のクラブへ出かけていた。
帰宅したのは午前2時頃。
そのときは特に変わった様子はなかった。
「昨日、帰ってきたときは何ともなかったよね?」
「うん。シャワー浴びたときも気づかなかった」
私は妹の脚をよく見た。
赤みが強いところもあれば、まだらになっているところもある。
「かゆい?」
「かゆい。ちょっと熱い感じもする」
「息苦しくはない?」
「それは大丈夫」
私は少し安心したものの、これほど広い範囲に突然発疹が出るのは心配だった。
「昨日、何か変わったもの食べた?」
妹は首をかしげた。
「クラブで飲み物は飲んだけど、食べ物はほとんど食べてない」
「普段飲まない薬とかは?」
「飲んでないよ」
「じゃあ、何が原因なんだろう……」
妹は泣きそうな顔をしていた。
「これ、治るよね?」
私はすぐに答えられなかった。
原因も分からないのに、大丈夫だと言い切るのは怖かったからだ。
「とにかく病院へ行こう」
私はそう言って、妹に準備をするよう伝えた。
その前に、彼氏にも連絡した。
「昨日、妹に何か変わった様子あった?」
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