「また停まってる……。これで6回目やで」
仕事を終えて月極駐車場へ戻った時だった。
私が毎月きちんと料金を払って借りている区画に、また見知らぬ車が停まっていた。
最初に見つけた時は、
「誰か番号を間違えたのかな」
くらいに思っていた。
でも今回は違う。
これで6回目。
しかも、毎回ほぼ同じような状況だった。
帰ってきたら自分の場所に知らない車。
持ち主は見当たらない。
こちらは停める場所がなく、仕方なく周辺で待つ。
月極なのに、
「空いてたから」
「ちょっとだけだから」
という感覚で使われているようにしか思えなかった。
私は車の前で深いため息をついた。
「ここ、誰でも自由に停めていい駐車場ちゃうんやけど……」
今回もすぐには触らなかった。
勝手に車を動かしたり、傷をつけたりすれば、今度はこちらが面倒な立場になる。
だから、まず写真を撮った。
車全体。
区画番号。
停まっている位置。
そして撮影時刻。
これまでの5回分も、写真と日時を残していた。
そのまま管理会社へ電話。
「また私の契約区画に無断駐車されています。
今回で6回目です」
電話口の担当者も、さすがに少し驚いていた。
「6回目ですか?」
「はい。前回までの写真も全部あります」
そう伝えると、
今までのような単なる注意ではなく、
記録をまとめて確認してもらうことになった。
私は近くの空いている場所へ勝手に停めることもせず、少し離れたところで待った。
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