「いやいや、両端にちゃんとした白線が引いてあるここ、どう見ても普通の『駐車スペース』だよね……!?」
その日、私は用事があってとある駐車場に車を乗り入れた。 空いているスペースを探し、両サイドにしっかりと白いラインが引かれている安全な区画を確認して、そこにきれいに車を駐車した。 「よし、停められた」とホッとしたその瞬間、背後から突然、耳障りな車のクラクションが響き渡った。
「プァーーーーーーッ!!」
「え……?」と驚いて振り返ると、私の車のすぐ後ろに1台の車がピタリと停まっており、中からいかにも不機嫌そうな顔をした初老のおじさんが窓を全開にして怒鳴り込んできた。
「おい、お前! なんだその止め方は! ここは道路だろ! ちゃんと車をよけろや!」
怒声は駐車場全体に響き渡るほど大きかった。
突然の理不尽な言いがかりに、私の頭の中は「?」で一杯になった。
「道路……? いったい何を言っているんだろう?」
私は冷静に車から降りて、おじさんが「道路だ」と主張しているその場所を改めて指さして確認した。 どう見ても、アスファルトの上にはハッキリと左右に白いライン(駐車枠の白線)が並行して引かれており、車を停めるための区画に間違いなかった。
まわりにも同じように車が整然と並んで駐車されている。
「あの、ここ両端に白線が引いてあるちゃんとした駐車スペースなんですけど……。道路じゃありませんよ?」 私はできるだけ冷静に、大人の対応として優しく教えてあげた。
しかし、おじさんは自分の勘違いを認めるどころか、顔を真っ赤にしてさらに激昂した。 「言い訳すんじゃねえよ! お前のせいで後ろが通れねえだろ! 邪魔なんだよ、さっさと車を動かせ!」
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