「ちょっと待って!四角いケーキを3人で平等に分けるって、どうやるの?」
誕生日パーティーのテーブルを囲んでいた子どもたちが、1台のケーキを前に真剣な顔になった。
テーブルの中央には、イチゴと生クリームがたっぷりのった四角いショートケーキ。
3人とも、同じくらいの大きさを食べたい。
ところが、いざ切ろうとすると問題が起きた。
「真ん中で切ったら、2人分しかできないよね?」
「じゃあ、十字に切れば4つになるよ!」
「でも、4つじゃ1人1個ずつにできないじゃん!」
子どもたちは次々に意見を出した。
その様子を見ていたお父さんは、笑いながら言った。
「じゃあ、みんなで考えてみよう。どう切れば3人が同じ量を食べられるかな?」
最初の子は、ケーキを斜めに切ろうとした。
しかし、斜めに切っただけでは、残りをどう分けるかが難しい。
2人目は、十字に切ってから小さな部分を組み合わせようとした。
ところが、今度はイチゴの数やクリームの量まで気になり始めた。
「僕のほうがイチゴが少なかったら嫌だよ!」
「私だって、大きいイチゴが食べたい!」
さっきまで楽しそうだった子どもたちの間に、少しずつ不満が広がっていった。
お母さんは、包丁を手にしたまま静かに尋ねた。
「みんなが欲しいのは、同じ大きさのケーキ? それとも、イチゴもクリームも全部同じ量?」
3人は顔を見合わせた。
「全部同じがいい!」
その答えを聞いて、お母さんは少し考えた。
そして、ケーキの向きを整え、包丁を持ち直した。
「じゃあ、まずケーキそのものを3等分してみよう」
お母さんは、四角いケーキの幅を目で確認した。
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