「この問題、小学生が解くの? 大人でも無理じゃない?」
娘が学校から持ち帰ったプリントを見て、私は思わず声を上げた。
図形の中には、長方形が4つの部分に分かれている。
左側の長方形の縦は8cm。
横は3cm。
右側の長方形には、上に小さな長方形が1つあり、下の部分は斜めの線で2つの三角形に分かれていた。
そして求めるのは、右側の横の長さ「x」。
娘はノートに、こう書いていた。
「8+3=11cm」
私は思わず笑ってしまった。
「それは図の数字を足しただけじゃない?」
娘は少し不機嫌そうに、
「でも、他に何を使えばいいのか分からないんだもん」
と言った。
問題文の最後には、
「長方形内の4つの面積は正しいとする」
と書かれている。
ここが大事らしい。
私はまず、左の長方形の面積を計算した。
縦8cm、横3cm。
つまり、
8×3=24㎠。
「4つの面積が等しいなら、右側の上の部分も、下の三角形2つも、それぞれ24㎠ってことだよね」
そう言いながら、私は右側の図を見つめた。
しかし、右側の縦の長さも、横の長さも、途中の線の位置も書かれていない。
「これだけの情報で本当に解けるの?」
父も問題を見て、
「高さが分からないんだから、無理だろう」
と言った。
娘はますます不安そうな顔になった。
翌日、私は数学が得意な友人に写真を送った。
友人は5分後、
「これは面積を使えば解けるよ」
と返信してきた。
まず、右側の下の長方形の高さを「h」とする。
その下の部分は、斜めの線によって2つの三角形に分かれている。
2つの三角形の面積が同じで、どちらも24㎠だから、下の長方形全体の面積は48㎠になる。
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