「話題の貞子井戸問題です!答え分かる人いますか?」
ある日、SNSでそんな投稿を見つけた。
問題の内容は、こうだった。
たかし君は、貞子がいる深さ15mの井戸に落ちてしまった。
たかし君は1分で3m登ることができる。
しかし、登るとすぐに貞子に2m引きずり下ろされてしまう。
では、たかし君が井戸から出るまで、何分かかるでしょう?
私は最初、すぐに計算を始めた。
「1分で3m登って、2m下がるなら、1分で1m進む。だから15分かな」
そう思った人は、私だけではないらしい。
コメント欄にも、
「15分でしょ」
「毎分1mだから簡単」
「小学生の問題なのに、貞子が怖すぎる」
という答えが並んでいた。
しかし、この問題には大きな落とし穴があった。
たかし君は、毎回必ず2m下ろされるわけではない。
井戸の上まで到達した瞬間、外へ出られるからだ。
最後の1回だけは、登ったあとに引きずり下ろされる必要がない。
私は紙に、たかし君の位置を1分ごとに書き出してみた。
1分後。
3m登って、2m下がる。
残りは12m。
2分後。
さらに1m進んで、残り11m。
3分後。
残り10m。
4分後。
残り9m。
ここまでは、毎分1mずつ進んでいる。
この調子なら、15分かかるように見える。
しかし、5分後には残り8m。
6分後は7m。
7分後は6m。
8分後は5m。
9分後は4m。
10分後は3m。
11分後は2m。
12分後、たかし君は井戸の底から12mの位置まで登っている。
そして13分目。
たかし君は、残り3mを一気に登った。
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