17歳の頃、私は自宅近くのコンビニでアルバイトをしていた。
学校が終わってから夕方のシフトに入り、レジ打ちや品出しをする、ごく普通の高校生だった。
働き始めて数か月が過ぎると、常連のお客さんの顔も少しずつ覚えるようになった。
その中に、30歳手前くらいの男性がいた。
いつも1人で来店し、飲み物やお弁当を買って帰る人だった。
特別親しく話したことはない。
会話といえば「袋はご利用ですか?」「ありがとうございます」くらい。
それなのに、ある日の夕方、突然話しかけられた。
「すみません、ちょっといいですか?」
「はい?」
私はレジ越しに顔を上げた。
男性は少し緊張した様子で、こちらを見ていた。
「前から思ってたんですけど、かわいいですね」
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