「えっ、40秒じゃないの?」
小学2年生の息子が持ち帰った算数のテストを見て、私は思わず声を上げた。
問題はこうだった。
「1階から5階まで行くのに20秒かかるエレベーター。1階から10階まで行くのに何秒かかるでしょうか」
息子の答えは「40秒」。
ところが、その答えには大きな赤いバツがつけられていた。
しかも、先生のコメントは「足し算からやり直してこい!」というものだった。
私は思わず眉をひそめた。
「ちょっと待って。5階まで20秒なら、10階までは40秒じゃないの?」
帰宅した夫も答案を見て、うなずいた。
「そうだろ。5階まで20秒なんだから、倍の10階までは40秒。どこが間違ってるんだ?」
息子は不安そうに私たちを見つめた。
「ぼく、間違ってるの?」
「いや、先生の説明を聞いてみないと分からないわね」
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