灯油代の明細を見た瞬間、ため息が出た。
半年分。
分かっていた。
冬の間、毎日のように使っていたのだから、安いわけがない。
それでも、紙に印字された数字を見ると、やっぱり現実を突きつけられる。
数量は190.0L。
単価は142.72円。
金額は27,116円。
合計は税込で29,828円。
私はそのレシートをテーブルに置いたまま、しばらく黙って見つめていた。
「灯油代きた……」
声に出した瞬間、余計に重く感じた。
たった1枚の紙なのに、家計簿の中でかなり存在感がある。
昔はここまで高くなかった気がする。
ふと気になって、過去の明細を引っ張り出した。
4年前の灯油代。
同じように冬を越すために使っていた記録。
比べてみると、リッターあたり30円ちょっと上がっていた。
数字で見ると、思った以上に大きい。
30円と聞くと小さく感じる。
でも190Lなら、それだけで約5700円の差になる。
これに消費税も乗る。
何か特別に贅沢したわけじゃない。
旅行に行ったわけでもない。
外食を増やしたわけでもない。
ただ寒いから暖房を使っただけ。
それだけで、数千円単位で家計に響く。
私は明細の写真を撮った。
誰かに文句を言いたいというより、これはもう記録として残したかった。
「うちだけじゃないよね?」
そう思った。
灯油だけではない。
電気代も上がった。
ガス代も上がった。
食品も、洗剤も、トイレットペーパーも、気づいたら全部少しずつ高くなっている。
1つ1つは数十円。
でも生活全体で見ると、毎月じわじわ削られていく。
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