夜中の0時半、インターホンの履歴に見知らぬ人影が残っていた。
我が家は大きな通りに面している。
車通りも人通りも、普通の住宅街より少し多い。
ただ、夜になると周囲は意外なほど暗くなる。
街灯の間隔も広く、歩道の端は影になりやすい。
だから、防犯のために敷地内へガーデンライトを設置していた。
玄関までの通路と、道路側の植え込みのあたりをふんわり照らす程度のものだ。
通行人に向けて強い光を当てているつもりはなかった。
ある朝、玄関先に出た私は、門の近くに貼られた1枚の紙に気づいた。
「ライトが迷惑です。今すぐ撤去してください」
そんな内容の張り紙だった。
一瞬、頭が真っ白になった。
誰が、いつ、敷地内に入ってきたのか。
そもそも、夜中に人の家の敷地に入り、張り紙をすること自体が普通ではない。
私はすぐに防犯カメラを確認した。
映像には、深夜0時半ごろ、年配の人物がゆっくりと敷地内に入ってくる姿が映っていた。
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