水戸内原の家電量販店に買い物へ行った日、駐車場に入った瞬間から、妙な違和感があった。
休日の昼前で、店の入口に近い場所はほとんど埋まっていた。
私は少し離れた区画に車を停めようとして、ふと前方の1台に目が止まった。
白い車の横で、年配の男性が堂々と車を磨いていたのだ。
最初は、何か汚れでも落としているのかと思った。
でも違った。
手にはクロス、足元にはスプレーのようなもの。
ボンネットを拭き、ドアを拭き、ミラーまで丁寧に磨いている。
まるで自宅のガレージにいるような雰囲気だった。
しかも、その場所は店の入口に近い駐車スペース。
買い物客の車が次々に入ってきて、空きを探してゆっくり回っている。
小さな子どもを連れた家族も、重そうな荷物を持った高齢の女性も、少し離れた場所から歩いていた。
それなのに男性は、周囲を気にする様子もなく、車の横に立ったままクロスを動かしていた。
私は一度、通路をゆっくり進んだ。
すると、ちょうどその男性の横を通る車が、かなり大きく避けていった。
男性の肘が通路側に出ていて、危ない位置だったからだ。
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