今回は「流行の間取り」をテーマに、その失敗例と注意点についてお話しします。

流行間取りの背景

間取りのトレンドは時代によって変化します。例えば、1990年代には玄関正面に階段を配置する間取りや、リビングに吹き抜けを設けるスタイルが流行しました。その後、共働き世帯の増加や家事効率化への意識が高まり、近年ではシューズクロークや玄関手洗い、ランドリールームが注目されています。

では、具体的に見ていきましょう。

1. シューズクロークの落とし穴

シューズクロークは「家族専用の玄関」として設計されることが多く、表玄関を常にきれいに保てるという利点があります。しかし、以下の失敗例が目立ちます。

① 動線が長すぎるシューズクロークを通るために遠回りを強いられる設計は、日々の暮らしで不便さを感じやすいです。人はできるだけ楽をしたいものです。

② クロークの幅が狭い幅が60cm程度しかないシューズクロークでは、靴や荷物が収まりきらず、逆に物があふれてしまうことがあります。最低でも幅1m以上を確保し、使いやすい空間にする必要があります。

改善案シューズクロークを設置する場合は、帰宅動線がスムーズで、十分な広さを確保したプランを検討しましょう。

記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください