嫁姑の争いなど、自分には無縁だと思っていました。幼い頃に両親を亡くし、施設で育った私を、夫の家族は本当の娘のように迎えてくれたからです。特に義母は仏のように穏やかな人で、初めて会った日に「これからは私たちを親だと思ってね」と言ってくれました。その言葉に、私はどれほど救われたかわかりません。
ところがある日、義母が階段から転落し、救急車で運ばれました。
幸い命に別状はありませんでしたが、骨折もあり、しばらく入院することに。病院から戻った夜、義父は私たち夫婦と義兄夫婦の前で深く頭を下げました。
「母さんの世話を手伝ってほしい。私は運転もできないし、毎日通うのは難しいんだ」
私はすぐに義父の手を取りました。「お父さん、頭を上げてください。当然です」夫も頷き、義父は涙をこぼしました。けれど、その場の空気を切り裂いたのは義兄嫁の冷たい声でした。
「話は終わりました? 私たち帰っていいですか」
私が「お姉さんは何曜日なら病院へ行けますか」と尋ねると、彼女は眉をひそめました。
「言いましたよね。イヤです。実の母親でもないのに、どうして私が世話をしなきゃいけないんですか」
義兄が怒っても、義兄嫁は引きませんでした。「私はあなたと結婚したのであって、この家と結婚したわけじゃない」と言い放ち、私をちらりと見て、「他にやる人がいるでしょう」と続けたのです。
翌日から私は義父を車に乗せ、病院へ通いました。完全看護なので、私がするのは花の水を替えたり、果物をむいたり、義母の話し相手になる程度です。それでも義母は毎回、申し訳なさそうに、そして嬉しそうに笑ってくれました。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=_PsXQyhY-j8,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]