救急外来へ運ばれてきた24歳の女性は、首を何度もかいていた。
顔から胸元まで赤くなり、腕には盛り上がったじんましんが広がっている。
「胸がドキドキします。顔も熱いです」
夕食から症状が出るまで、約30分。
指導医は研修医Bへ言った。
「食物アレルギーかもしれない。まず詳しく聞いて」
Bは緊張しながら女性の横へ座った。
「夕食は何を食べましたか?」
「サバの味噌煮です」
「サバのアレルギーは?」
「ないです。大好きでよく食べます」
卵や乳製品など、ほかの料理について尋ねても普段と変わったものはない。
新しい薬も飲んでいなかった。
Bは少し困った。
「今日だけ何か違うこと、ありませんでした?」
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