その日は仕事が長引く予定だったため、弟を知人宅へ預けていた。
夕方、迎えに行った時も弟は普通にゲームをしていた。
「ありがとう」
そう言って帰宅し、宿題を始めさせた時だった。
私は弟の首の後ろに黒い物が付いていることに気づいた。
最初は服のタグかと思った。
だが近づいて見ると、小さな電子機器のようだった。
「これ、誰につけてもらったの?」
「向こうのお兄ちゃん」
「何のため?」
「分かんない」
私は一気に不安になった。
許可なく子どもの体へ機械を付けるなんて、普通なら気になる。
しかも弟がノートへ顔を近づけた瞬間、赤いランプが点灯した。
「動かないで」
私はスマートフォンで動画を撮った。
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