目の前にあるのは、マッチ棒で作られた二つの椅子。
前後に並び、静かに佇んでいる。
問題はとてもシンプルだ。
「この二つの椅子のうち、一つをもう一つの上に乗せたい。最小限の移動は何本でしょうか?
最初の配置を冷静に見る。
🟦 二つの椅子はそれぞれ3本のマッチ棒でできている
🟦 全体では6本
🟦 形はシンプルだが、動かすとバランスが崩れそう
しかし結果図には、ピンク色で示された2本のマッチ棒が横向きに組み合わされ、一つの椅子がまるで逆さにして上に重なっているように見える。
では、解法はどうなるのか。
答えは驚くほど簡単だった。
✅ 動かすマッチ棒はわずか2本
✅ 元々右側にあった椅子の足部分(点線で示された部分)の2本を抜く
✅ それを左側椅子の背もたれ部分に横向きに置く
こうすることで、左の椅子の上に逆さの椅子が重なった形になる。
しかも、下の椅子も上の椅子も構造として崩れない。
ただ向きを変えただけで、**「椅子が椅子を支える構造美」**が完成する。
移動本数:2本。
これが最適解。
たった2本の移動で、全く別の風景を作り出すことができる。
動かすのは簡単だが、この発想に辿り着くのは簡単ではない。
「変化は小さくていい。でも、その一手が世界を変える。」
今日もまた、マッチ棒パズルは私たちにそんな真理を教えてくれる。