七月十日、俳優・佐藤二朗さんをめぐる騒動がネット上で注目を集める中、思わぬ形で過去の一場面が掘り起こされた。話題になったのは、二〇一八年に幕を下ろした長寿番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』の最終回である。
フジテレビの黄金期を知る人々にとって、とんねるずは単なる人気コンビではない。石橋貴明さんと木梨憲武さんは、八〇年代から九〇年代にかけて、テレビの空気そのものを変えた存在だった。
予定調和を壊し、常識の隙間に踏み込み、視聴者が「そこまでやるのか」と驚くような笑いを次々に生み出した。
もちろん、その過激さには賛否があった。だが、当時のフジテレビは、その危うささえも番組の熱量に変える力を持っていた。スタジオには勢いがあり、出演者にも制作陣にも「面白いものを作る」という強烈な執念があった。とんねるずとフジテレビは、まさに同じ時代を走り抜けた戦友だったと言える。
しかし、時代は変わった。コンプライアンスが重視され、テレビ局はかつてのような無茶を許されなくなった。視聴率の低迷、広告収入の変化、ネット配信の台頭。多くのテレビ局が苦しむ中で、フジテレビもまた厳しい局面に立たされていた。
その流れの中で、『とんねるずのみなさんのおかげでした』は終了した。長年、局の看板を背負ってきた番組が終わるという事実は、視聴者にとっても大きな区切りだった。だが、その最終回でとんねるずが見せた演出が、今になって改めて意味を持ち始めている。
番組の最後、とんねるずは「情けねえ」を選んだ。彼らの代表曲の一つであり、時代への皮肉や怒りをにじませた楽曲である。
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引用元:https://www.youtube.com/shorts/mq4JJQAllJU,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]