二十一歳で「生涯無職」がほぼ確定――そう囁かれるのが、久保田陸とされる男だ。中学までは教室の隅に溶けるような、目立たない青年。成績も交友も平均以下、誰の記憶にも残らない“さえない存在”だったという。
ところが成人式の日、彼は金髪で現れた。「地下アイドルやってるんだよね」と周囲に自慢し、スポットライトを浴びたかのように振る舞う。
しかし現実は厳しい。稼げず、女の子にチェキやグッズを無理やり勧めても売れない。承認欲求だけが先に膨らみ、財布の底は見えたままだった。
追い詰められた彼が見つけたのが、ネット上の“高額バイト”。匿名性の高いアプリで指示役とつながり、仕事を受け取る仕組みだ。青葉台の駅周辺やコンビニで宝玉万好、富士衆らと合流し、後藤さん宅へ車で向かったとされる。室内では暴行が発生し、現金十七万円と貴金属約五十万円相当を奪って逃走――一線を越えた瞬間、戻れない道が確定した。
その後も歯止めは利かない。千葉県市川市の住宅で五十代女性を殴って金の在りかを迫り、カードや通帳、軽自動車を盗み、女性を埼玉まで連れ回した疑い。全国指名手配となり、懸賞金は三百万円。ニュースのテロップに名前が流れ、彼の“虚勢”は恐怖へ転じた。
だが逃走は長く続かなかった。翌日、友人に売られ、友人宅で逮捕。取り調べで久保田は「フルスイングはしていない、傍観していただけ」と否認する。
しかし先に捕まった関係者の証言で、久保田自身も殴っていた疑いが明白になり、より重い罪で起訴されたとされる。
暗いところが好きだった――その嗜好が、皮肉にも“暗闇の生活”へ彼を導く。二十一歳で未来を投げ捨て、社会から切り離される現実。裁判と刑罰の先に待つのは、職を得る以前に、自由そのものを失う日々だ。タイトル通り、久保田陸の「まさか」は、本人の選択で完成してしまった。
目先の金に賭けた代償は、年齢に比してあまりに重い。それでも時間は戻らない。
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