ある日の夕暮れ、私は静かな住宅街を歩きながら、最近家に迎え入れたばかりの猫、ぽんたのことを考えていた。ぽんたは、友人から譲り受けたスコティッシュフォールドの雄猫で、その愛くるしい見た目に一目惚れしたのだった。しかし、やって来てからというもの、どうもぽんたの様子がおかしい。普通の猫とは少し違うのではないか、そんな疑念が日に日に募っていた。

最初に違和感を覚えたのは、ぽんたの食事に関することだった。通常の猫用フードには見向きもせず、人間の食事に異常な興味を示すのだ。ある夜、私がキッチンで夕食を作っていると、ぽんたは文字通り私の肩に飛び乗ってきて、調理中の鍋をじっと見つめ始めた。驚いた私はぽんたを少し叱ったが、彼の好奇心はとどまるところを知らなかった。

それからというもの、ぽんたは家の中を探検し続け、まるで人間のように様々な物に興味津々だった。観葉植物をまじまじと観察し、本棚から本を引っ張り出してきたり、まるで自分の住処を完全に把握しようとしているかのようだった。この行動力と知識欲は、まさに猫のそれを超えていた。

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