あの頃、町の片隅を「ブルルン」と音を立てて走っていた三輪トラック。
いま見かけたらきっと誰もがスマホを向ける。けど、昔はそれが“日常”だった。
この写真、見た瞬間に胸の奥がざわついた人。
それ、間違いなく昭和の風を吸って生きてきた証拠です。
信号待ちでふらふらと揺れるあの三輪の姿。
ハンドルを握ってたおじさんの腕には油のにおい。
夏の日差しの中、荷台には段ボールや野菜や木材。
エンジンの音が“頑張ってる”って言ってた。
これは「マツダT2000」。
1960年代、日本がまだ便利じゃなかった頃。
でも、不便の中に“人の顔”があった時代。
軽トラなんて贅沢品で、町の八百屋も魚屋もこの三輪で全部運んだ。
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