「どうしても、こうなっちゃうんだよなぁ~」当時のドライバーたちは、皆同じように笑いながら言っていた。カセットテープが踏切の近くに来ると、何故か音が途切れたり、ノイズが入ったりすることがしばしばあったのだ。それはまるで、踏切自体が何かの不思議な力を持っているかのように、音楽の流れを邪魔していた。
その現象が特に顕著だったのは、アラベスクの「Hello Mr. Monkey」が流れる時だった。軽快なビートに乗せて、楽しい気分で運転していたはずが、いきなりガタンと音が途切れる。そして、踏切を渡る瞬間に再び音楽が流れ出す。まるでカセットテープが踏切と呼応しているような気さえしたものだ。
あの時代、車に乗るときの必需品はカセットテープだった。
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